今月の主題 浮腫と臨床
浮腫の成因—全身性因子
木野内 喬
1
1東大第1内科
pp.1212-1214
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207339
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はじめに
浮腫は細胞外液,なかんずく組織間液量の病的増加で,その形成には,脈管内液と組織間液の分布動態を規定する局所性因子と,生体全体の体液バランスを調節する全身性因子とが単独で,あるいは相乗的に関与している.
腎不全のごとく腎機能が途絶した場合は別として,多くの浮腫性疾患は,腎機能には十分余力がありながら,過剰な体液を処理しえず,水・Naの貯留が持続する病態である.
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