臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●小児の身体所見のとらえ方
XXII.発疹・黄疸・浮腫
3.浮腫(年齢・成因・分布・性状)
山下 文雄
1
1久大小児科
pp.968-969
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203705
- 有料閲覧
- 文献概要
新生児期の浮腫
独特の成因と特徴をもっている.新生児早期の一般状態の悪い時(呼吸困難など)に起こりやすい硬化性浮腫(scleredema)は,名のように硬くしかも"pitting edema"(指圧痕のできる浮腫)である.一般状態がよく,30日齢前後に起こる"pittingedema"は,遅発性浮腫であり未熟児に多い.以上2者がもっともよくであう新生児の浮腫といえよう.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.