今月の主題 癌治療の最前線
グラフ
放射線療法
新しい放射線療法—ラジウムに代わる密封小線源—とくにイリジウムワイヤーについて
重松 康
1
1阪大放射線科
pp.1106-1107
発行日 1977年8月10日
Published Date 1977/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207308
- 有料閲覧
- 文献概要
Ra管やRa針による腔内照射や組織内照射は,超高圧放射線による外部照射の技術の著しく進歩した今日でも,子宮頸癌や口腔癌の治療には重要な役割を果たしているが,その手技に熟練を要することや術者の被曝の問題などがその利用頻度の低下に結びついていることは否めない.その解決のために,よりエネルギーの低い線源の開発と,あらかじめ導管を装着しておいてのち実線源の充填に移る,いわゆる後装填法(afterlcading method)の利用が進められてきたが,本稿では,阪大放射線科で1973年以降日常の治療に組み入れられてきた192lrワイヤーの後装填法を,口腔癌の例を中心に紹介しておく.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.