Japanese
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特集 前立腺癌の内分泌療法—気になる最新の動向
密封小線源治療における内分泌療法の意義
The meaning of androgen deprivation therapy for permanent interstitial brachytherapy
田中 宣道
1
,
浅川 勇雄
2
,
長谷川 正俊
2
,
藤本 清秀
1
Nobumichi Tanaka
1
,
Isao Asakawa
2
,
Masatoshi Hasegawa
2
,
Kiyohide Fujimoto
1
1奈良県立医科大学泌尿器科学教室
2奈良県立医科大学放射線腫瘍医学講座
キーワード:
密封小線源治療
,
内分泌治療
,
前立腺癌
Keyword:
密封小線源治療
,
内分泌治療
,
前立腺癌
pp.354-358
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205322
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要旨 密封小線源治療が本邦で開始され10年が経過し,手術,外部照射と並び前立腺癌根治治療法の1つとして位置づけられている。密封小線源治療は従来,低リスク症例に対する単独治療が良い適応とされてきたが,中リスク,高リスクへと適応も拡大してきている。高リスクに対しては内分泌療法と外部照射併用のtrimodalityによる治療がNCCNガイドラインで推奨され,超高リスクに対しても第1選択となっている。密封小線源治療では,前立腺体積縮小目的で内分泌療法を行う場合と,治療効果を高める目的の場合がある。後者の場合,内分泌療法期間,時期等について明確なエビデンスは存在しない。この点に関して,日本から発信されるSHIP,TRIP試験が現在進行中である。
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