特集 前立腺疾患のすべて
Ⅲ 前立腺癌
治療法の選択と予後
放射線照射方法のプロトコール
密封小線源療法
門間 哲雄
1
,
斉藤 史郎
1
Tetsuo Momma
1
,
Shiro Saito
1
1国立病院東京医療センター泌尿器科
pp.228-233
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100860
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 はじめに
米国において前立腺癌に対する小線源治療を受ける患者は,1996年には限局性前立腺癌患者のうち4.2%に過ぎなかったものの,近年急速に増加しており2005年には約半数にまで増加すると推定されている1)。米国におけるヨード(125I)やパラジウム(103Pd)の永久留置法は,日本では法的規制により実施することが今のところできないため,本邦では主にイリジウムを用いた一時留置法による小線源治療法が施行されている。本稿では米国での現状および本邦で施行されている方法について述べる。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.