内科専門医を志す人に・私のプロトコール
POS編・その4
石村 孝夫
1
,
谷本 普一
2
1虎の門病院内科
2虎の門病院呼吸器科
pp.573-576
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207165
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今回からは複数のactive problemをもつ症例を提示する.
POS形式の利点と欠点
複数のproblemをもつ症例のプロトコールをPOS形式で記載するには,手順としては,まず入院経過をproblem別に"縦割り"整理をしなくてはならない.そのつぎに,各々のproblemをS,O,A,Pに今度は"横割り"をするわけである.すなわち,従来形式なら各problemをひとまとめにしてPresent illness,Physical examinationなどに"横割り"し,経過を追って記述していただけのものが,POS形式だとproblem別に"縦割り"する操作が必要となり,プロトコール記載にあたってはより面倒になるわけだが,問題点がひとつひとつ明確に浮き彫りにされ,他人が見ても把握しやすいという利点がある.
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