臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
XII.内視鏡とそれによる生検
8.直腸鏡
宇都宮 譲二
1
1東医歯大第2外科
pp.1876-1880
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206921
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適応
直腸は口腔・腔などとともに容易に診察しうる管腔であると同時に,疾患の種類や頻度の最も多い解剖学的部位でもある.大腸癌やポリープの70〜50%は直腸鏡到達部位に発生するし,潰瘍性大腸炎は100%直腸を侵す.したがって,本来一般内科・消化器科のルチーンの診察手技のひとつとして加えるべきものと考える.
本法の適応はJackman1)によれば,①肛門出血のあるもの,②指診で異常のあるもの,③成人集検とあるが,一般内科において下痢・便秘などの下部消化管症状のある例に広く行ってゆくべきであると思う.
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