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直腸鏡集団検診
棟方 昭博
1
,
相沢 中
1
,
吉田 豊
1
1弘前大学第1内科
pp.776-778
発行日 1976年6月20日
Published Date 1976/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206529
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はじめに
近年胃集団検診の普及化などにより胃癌の訂正死亡率は減少の傾向を示しはじめつつあるのに対し,大腸癌では食生活の西欧化や診断能の向上などにより発見が増加しつつあり,訂正死亡率も上昇傾向にある1)。然るに最近大腸早期癌が注目され,数多くの症例が報告され,予後が良好であり,その能動的な発見が期待されるようになつた.
教室での早期癌の経験から,早期癌発見には多数のポリープを発見し積極的に内視鏡的ポリペクトミーを行なうことが極めて重要であると思われた.最近大腸癌・大腸ポリープ発見のために,直腸鏡検査による地域集団検診をはじめたので,その概要を報告する.
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