臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
XII.内視鏡とそれによる生検
5.小腸ファイバースコープ
林 貴雄
1
1日大内視鏡センター
pp.1867-1869
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206918
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
上部消化管内視鏡の著しい発達により,食道から十二指腸に至るまでは,ほとんど盲点がなく,各種の内視鏡による診断,治療が可能となった,しかし,空腸・回腸は口側からも肛側からも最も遠く,永い間,内視鏡の進入をはばんできた.この消化管の盲点に対し,1964年頃よりわれわれは日大式小腸生検器を考案し,盲目的ではあるが,小腸の吸引生検を行ってきた。しかし,直接に観察する必要性から,1970年になり十二指腸よりさらに深部に進入するための小腸ファイバーが試作され,この未知の部に対する内視鏡診断がとりあげられるようになった.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.