臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
VIII.中枢神経系疾患の診断技術
1.眼底検査(螢光眼底検査を含む)
清水 弘一
1
1群馬大眼科
pp.1754-1757
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206891
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眼底検査法の器械と手技は,近年著しく高度複雑化し,古典的な倒像・直像検眼法のほか,固定式の双眼大検眼鏡や,細隙顕微鏡にゴルトマン三面鏡(角膜表面に密着させ,手で保持して使用)を組み合わせる検査法などにより,網膜の存在する眼底のほとんど全部を高倍率で検査することが可能になった.
完壁な形での眼底検査は眼科専門医に任すべきであり,非眼科医による眼底検査は不十分な形でのスクリーニングとみなすべきであるが,後者の場合,直像鏡による眼底検査法の習熟が当面の目標となる.具体的な手技は教科書にゆずり,注意すべき点のみを論じる.
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