臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
IV.呼吸器系疾患の診断技術
2.AaD
玉谷 青史
1
,
山林 一
1
1東海大第2内科
pp.1706-1709
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206878
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AaDとは
肺の構造をひとつの肺胞とひとつの血管から成り,肺胞気より赤血球にいたるまで拡散障害のない理想的なものと考えると,肺胞気ガス分圧と動脈血ガス分圧は等しいはずである.
しかし,実際には気道は223(約840万個)にも分かれ,おのおのの肺胞への血流分布も多様であり,解剖学的なA-Vシャントも存在する.肺胞気(平均肺胞気)と動脈血のガス分圧は等しくなく圧較差が生ずる.
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