演習・X線診断学 消化管X線写真による読影のコツ・11
大腸のX線診断(その2)
吉川 保雄
1
,
織田 貫爾
1
,
勝田 康夫
1
1順大消化器内科
pp.1554-1560
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206833
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最近,診断しにくい非典型的な潰瘍性疾患にしばしば遭遇する.これは,従来,単一の非特異性潰瘍性疾患とされていた潰瘍性大腸炎が種々の疾患からなる疾患群と考えられること,クローン病の概念のあいまいさ,化学療法による腸結核の非典型化などによるものである.
欧米ではクローン病が圧倒的に多く,腸結核が極めて少ないのに反して,本邦では,全く逆であるのが特徴である.
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