今月の主題 電解質異常のすべて
座談会
電解質異常と臨床
前田 貞亮
1
,
小椋 陽介
2
,
加藤 暎一
3
1関東労災病院
2慈恵医大上田内科
3慶大内科
pp.1477-1485
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206805
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Claude Bernardが体液を内部環境と呼び,その重要性を示唆したのは,古く1859年である.しかし,わが国で実地医家に電解質バランスが関心を持たれたのは,この15年ぐらいのことである."Biochemical normality does not always mean Well-being"といわれるように,たとえば血清Na濃度が正常であっても,Na欠乏や過剰が存在する.対象は生きている患者であり,血清濃度ではない.治療に際しては,常にこのことを念頭に置く必要がある.
今回はこの道一筋に歩んでこられた斯界の権威3氏に,電解質異常に進んだ動機,また,臨床との結びつきなどについてお話しいただく.
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