今月の主題 電解質異常のすべて
電解質異常をみたとき
ナトリウム異常
湯浅 繁一
1
,
三木 茂裕
1
1阪大第1内科
pp.1486-1489
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206806
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はじめに
体内電解質のなかでも,Naは主として細胞外液中に存在し,体液量(とくに細胞外液量)の維持,浸透圧の保持に重要な役割を果たしている.Na異常という場合,臨床的には血漿Na濃度で判定されており,これはあくまで体内におけるNaと水のバランス上のことであって,決して体内全Na量を反映しているのではない,Naに対して水が少ない場合,すなわちhypertonicityの状態を高Na血症,水が多い場合,hypotonicityの状態を低Na血症と呼ぶ.
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