今月の主題 腎不全の病態と治療
治療
食事療法
三村 信英
1
1虎の門病院腎センター
pp.500-501
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206516
- 有料閲覧
- 文献概要
腎不全の食事療法は,人工透析療法の進歩と普及により,透析療法を頻回に行い,食事療法を緩和する方向にある.極端な場合には自由食を主張するものさえある.しかし,腎不全の食事療法を考える場合には,腎の病態生理および透析療法の方法,効率などが考慮されて実施されるべきである.
急性腎不全では早期に,積極的に予防的透析療法を実施することが良いとされているため,原疾患にさしつかえない限りは,全身状態の改善を主体とした食事療法を行い,透析療法の効率と回数の増加によって腎不全状態をコントロールすることである.これが予後を良好にする最大の手段である.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.