今月の主題 腎不全の病態と治療
臓器面からみた臨床像
貧血
野村 武夫
1
1東医歯大第1内科
pp.484-485
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206509
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慢性腎不全には,ほとんど例外なく貧血が合併する.貧血は,GFRが正常の30%以下に低下すると現れ,BUNや血清クレアチニン値が上昇するにつれて高度になり,ヘマトクリットとBUNの間には,ある程度の逆相関が認められる1).腎不全の貧血は正色素性正球性で,白血球数と血小板数には目立った変化がないのが普通である.
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