開業医学入門
開業医の診る発熱性疾患
柴田 一郎
pp.288-291
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206445
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私ども開業医が扱う患者として,最も頻度の高いものは,発熱を主訴とする病気であることは,まず間違いのないところであろう.発熱といっても,腋窩検温法で,田坂らは2)37〜38℃を微熱,38〜39℃を中等熱,39℃以上を高熱としているが,ここでは一応38℃以上の発熱を広い意味での高熱と考え,高熱,微熱の順に頻度からみて,どんな疾患に遭遇することが多いか,経験的に話をすすめることにしたい.発熱を呈する疾患はさまざまな成書に表示されている1,2),しかし,これらはあらゆる場合を含むものであって,私たちが一生見ることのない病気も少なくはない.
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