今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ
カラーグラフ
発疹を伴う発熱性疾患
柳下 徳雄
1
1都立駒込病院感染症科
pp.384-387
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207121
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予想すべき疾患名と頻度
一般に,発疹を伴う発熱性疾患の患者をみた場合は,まず急性発疹性の感染症を考えるべきであるが,薬疹や膠原病なども忘れてはならない.また,これらの疾患の頻度は年齢層によって大差があることは周知のところであるが,成人と小児に大別して,その傾向を示せば表1のごとくである.
小児では,麻疹,猩紅熱,突発性発疹,水痘,風疹の順で頻度も高いが,成人では,帯状庖疹,薬疹,風疹,湿疹(紅皮症),猩紅熱,水痘などが低い頻度で並んでいる.
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