今月の主題 SLE—成因から治療まで
SLEの成因をめぐって
堀内 淑彦
1
1東大・物療内科
pp.1890-1891
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206322
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SLEの成因については,近年の多くの研究がみられているが,未だ一元的説明ができていない.本特集の「SLEの基礎」の項で,それらが詳述されると思われるので,本稿ではいくつかの要因の関連についてのみ述べる.
SLEは自己免疫疾患のうち,最も免疫異常が著しいものである.さらに他の膠原病,ことに全身性硬化症,多発性筋炎,Sjögren症候群などの合併がしばしばみられる.また,Lupus Diatheseとして遺伝的要素が古くから知られている.さらに近年,ウイルス感染の可能性を示すいくつかの事実が知られている.
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