今月の主題 肺癌—その理解と対処のために
転移
肺癌の転移
岡田 慶夫
1
,
赤嶺 安貞
1
1愛知県がんセンター病院・外科
pp.1812-1816
発行日 1975年11月10日
Published Date 1975/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206299
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はじめに
肺癌は,他臓器の癌と同様に,直接浸潤,リンパ行性および血行性の3つの経路によって転移,進展する.ただし,血行性転移をきたす場合には,いわゆる"肺型"pulmonary typeの様式をとるから,左心から直接全身性に播種されることになる.したがって,転移臓器は広範囲にわたり,かつ転移の頻度も高い.このために,転移による臨床像も多彩で,診断や治療に困難を感ずることが多い.
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