超音波診断の読み方
婦人科
小林 純郎
1,2
1岡山大産婦人科
2新居浜十全総合病院
pp.1697-1703
発行日 1975年10月10日
Published Date 1975/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206269
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はじめに
最近,各科領域で超音波断層法の臨床応用が進められている.産婦人科領域においても,検査手技が簡単であること,造影剤の必要なしに軟部組織の描写にすぐれた特徴があること,さらに重要なことは,胎児に対する影響のないことであり,こうした点が,産婦人科領域での臨床検査として,すぐれたゆえんとして高く評価されているところであろう.検査データが二次元的平面像の連続として得ることができるので,立体的な観察が可能であることは,臨床上はなはだ有利なところであり,妊娠子宮内情報のみでなく.婦人科腫瘍の診断に広く応用され始めている理由の1つでもある.
本編では,婦人科腫瘍診断の現況について,実例写真を中心にして述べてみたい.
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