病理との付き合い方 明日から使える病理の基本【実践編】 4
婦人科
山本 宗平
1
,
津田 均
1
1防衛医科大学校第二病理
pp.846-849
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100644
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婦人科領域は,病理診断用に提出される検体数も多く,日常診療において病理診断が特に重要な役割を果たす分野の一つである.特に腫瘍では,病理診断は子宮癌,卵巣癌の病期や治療方針決定に大きな影響を果たす.また婦人科領域独特の診断名,例えば前癌病変(上皮内腫瘍または異形成),境界悪性腫瘍や複雑で独自の腫瘍分類法などが採用されており,臨床側もこれらの診断名・分類法の意義をup to dateで理解している必要がある.
本稿では,婦人科腫瘍疾患のなかでも特に重要と思われる子宮頸部・子宮体部(内膜)・卵巣に焦点を絞り,各領域における病理診断(細胞診を含む)の有用性,組織採取の注意点,病理組織(細胞診)検査依頼用紙に記載する際のポイント,報告書の読み方などを中心に概説する.
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