薬の臨床
新サイアザイド系利尿剤HF−30の妊娠浮腫に対する使用経験
小林 純郎
1,2
,
大野 栞
,
松本 孝人
,
三瀬 明
,
河合 俊彦
,
山本 文雄
1
Sumio Kobayashi
1,2
,
Fumio Yamamoto
1
1岡山大学医学部産婦人科
2愛媛県立中央病院産婦人科
pp.851-855
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204284
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はじめに
1957年,Norelloなどにより,開発せられたクロロサイアザイドの登場により,妊娠浮腫の治療は,従来とは全く異なり,極めて容易に行なわれるようになり,かつて多発していた重症妊娠中毒症は,近年,激減の傾向を示しているようである。その後,この種薬剤の改良,開発は活発に行なわれ,より強力な作用と,より少ない副作用という方向に進んでいる。
今回,われわれは東洋醸造株式会社より,新サイアザイド系利尿剤HF−30の提供をうけ,主として,妊娠浮腫の患者について使用する経験を有したので報告する。
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