検査じょうほう室 生理:超音波検査のステップアップ
婦人科
宇治橋 善勝
1
,
棟方 伸一
1
,
赤星 透
2
1北里大学病院臨床検査部
2北里大学医学部臨床検査診断学
pp.547-552
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100041
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はじめに
腹痛をきたす疾患は婦人科疾患だけではなく,外科・内科・小児科・泌尿器科など多岐にわたる.その臨床症状や理学所見が明らかな場合であれば,婦人科や小児科などの専門の診療科を選択することが可能ではあるが,そうでない場合は,いろいろな疾患のスクリーニングや鑑別を行うために超音波検査が第一選択となる場合が多い.
例えば下腹部痛を主訴とする女性患者が内科を受診した場合,臨床症状から内科的・外科的疾患が考えられるが,妊娠を含む産婦人科疾患か否かの鑑別が必要となる場合がある.そのため,スクリーニング検査としての超音波検査担当技師には,内科や外科領域を問わず全領域の疾患に対する知識と技術とが要求される.
そこで本稿では比較的経験年数の浅い技師の問題点に答える形式で,子宮と卵巣との経腹超音波スクリーニング検査における検査技術の習得方法について述べる.
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