診断基準とその使い方
片頭痛と筋収縮性頭痛
古和 久幸
1
1北里大内科
pp.1705-1707
発行日 1975年10月10日
Published Date 1975/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206270
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頭痛は種々な原因でおこる症状である.その分類は諸家により異なり,ときに混乱をまねく場合もある.頭痛を主な原因により分類するのが,実際の診断,治療の面では便宜であり,これによる分類が多くなされている.
ここでとりあげる片頭痛と筋収縮性頭痛は,いずれも慢性頭痛の中では頻度の多いものである.一般には内科的,神経学的検査で理学的所見に乏しく,補助診断によっても診断の決め手となるものは少ない.患者の自覚的愁訴が臨床診断の確定に大きな位置を占めている.
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