小児の検査
小児の脳波の特徴
丸山 和子
1
,
庄司 富美子
1
,
丸山 博
2
1松戸クリニック
2東京女子医大小児科
pp.1426-1429
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206196
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小児の脳波の検査法は成人と同様,可能なかぎり(年齢,知能の問題で睡眠時のみになることもあるか),覚醒時,深呼吸,光刺激そして睡眠賦活を行い判定する.覚醒時は基礎リズムの判定に,深呼吸はことに純粋小発作の判定に,光刺激はTVてんかんなど光原性てんかんの発見に,また,睡眠波は種々のてんかん波の賦活のため,重要である.
小児脳波は成人脳波に比し,いろいろな特徴をもっている.新生児から15歳まての覚醒時の基礎律動にも,年齢を考慮し,判定しなくてはいない.また,成人にはみられない小児に特有な疾患もあり,特有の脳波所見を示すことかある.まず,正常小児脳波であるか,しばしば異常とまちがえ判定される脳波について記載する.
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