今月の主題 消化管潰瘍—診断および治療の現況
消化性潰瘍の成因と診断
消化性潰瘍の経過
増田 久之
1
,
佐藤 誠
1
,
大窪 天三幸
1
1秋田大第1内科
pp.1066-1067
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206081
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消化性潰瘍は種々の内科的治療によって治癒する場合が多いが,治癒しても再発し,再発を反復する場合が少なくない.また潰瘍が縮小しても,再燃を起こして大きくなることもあり,内科的治療に抵抗する場合もある.さらに潰瘍のため胃・十二指腸の変形を起こしたり,穿孔,出血,悪性変化をきたして手術を必要とする場合もある.このように,消化性潰瘍の経過は極めて変化に富み,多彩である.
ここでは秋田大学第1内科に昭和46年1月から49年12月までの4年間に入院した消化性潰瘍の226例について,その経過を検討することにする.
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