一頁講座
潰瘍性大腸炎の経過観察
宮岡 孝幸
1
,
小林 顕彦
1
,
川井 啓市
1
1京都府立医科大学第3内科
pp.1662
発行日 1972年12月25日
Published Date 1972/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108992
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最近,わが国でも潰瘍性大腸炎の患者に接する機会が多くなっているが,その本態を含め,なお多くの未解決な問題をもっている.
教室では本症のcolonofiberscopeを中心とした内視鏡所見から,第Ⅰ群:易出血性,発赤,粘膜粗糙,血管透見の異常,第Ⅱ群:多発ビランまたは潰瘍,第Ⅲ群:偽ポリポージスの3群に分類し,その経過を観察している.第Ⅰ群の所見だけでは本症の疑いにとどまるが,これに第Ⅱ群,さらに第Ⅲ群の所見が加わるにつれ確実となる.
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