今月の主題 出血傾向の新知識
出血傾向の管理
出血傾向を起こしやすい薬物
小竹 要
1,2
1福井県立短期大・看護学科
2福井県立病院・内科
pp.960-961
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206051
- 有料閲覧
- 文献概要
止血機序は血管の性状,血小板,血液凝固性,線維素溶解現象が複雑に組み合わされた連鎖反応であり,細胞成分,蛋白代謝,酵素反応が密接に関係している.したがって,出血傾向を起こしやすい薬物は止血機序のどの段階を障害するかによって,いくつかの種類に分類され,その症状や治療方針も異なる.
止血機序は精巧なhomeostasisを維持しており,容易に破綻されない仕組みになっているので,軽い障害では出血傾向として表現されないことが多い.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.