今月の主題 心身症からみた症候群
心身症の成り立ち—内科的立場から
中川 哲也
1
1九大心療内科
pp.264-265
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205803
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はじめに
日本精神身体医学会の「心身症の治療指針」(1970)によれば,心身症とは「身体症状を主とするが,その診断や治療に,心理的因子についての配慮がとくに重要な意味をもつ病態」と規定されている.
このような狭義ないし本来の心身症に対して,「身体的原因によって発生した疾患で,その経過に心理的な因子が重要な役割を演じている場合や,身体症状を主とする神経症」は,広義の心身症として取り扱われる.
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