今月の主題 手術適応の問題点
他の治療法との関係からみた手術適応
進行性乳癌
阿部 令彦
1
1慶大外科
pp.1274-1276
発行日 1974年10月10日
Published Date 1974/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205605
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進行性の乳癌は全身性疾患と考えるのが妥当である.したがって,転移部位の切除あるいは照射療法などの局所療法より,ホルモン療法または化学療法などの全身療法が一般には優先する.ホルモン療法は,内科的ホルモン投与により治療する方法と手術的に内分泌臓器の摘除による機能廃絶法ablative hormone therapyとに分けられる.後者のいわゆる外科的内分泌療法とは,卵巣摘除術,副腎摘除術および下垂体摘除術をさす.
進行性乳癌に対する以上の各種療法をどういう順序でどう組み合わせたらよいかという問題について述べてみたい.
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