小児緊急室
呼吸困難
本間 道
1
1独協医大小児科
pp.948-949
発行日 1974年7月10日
Published Date 1974/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205505
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呼吸困難は小児の日常の診療においてよくみられる臨床症状である.救急の患者として呼吸困難を訴えて来る場合や,ある病気の経過中に呼吸困難を訴えるようになることなどさまざまであるが,後者の場合は予め疾患がわかっていることが多いから,起こることが予測でき,あわてることは少ない.前者の場合は,突然でもあり,家族の者もあわてているので,既往歴を聞いても正確に答えられないことが多く,つい当方も患者側にのせられて,あせりの気持が生じ適切な治療を行なうのに時間がかかることがある.
これに対処するには,当方(医師側)の気持を鎮めてかかることが大切で,そのためには,どのような場合に呼吸困難が起こり得るか,乳児,幼児,学童のそれぞれの年齢において,呼吸困難が起こりやすい疾患としてはどんなものがあるかなどを,日常,簡単に整理しておく必要がある.
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