グラフ X線造影のみかた
消化管・1
食道
白壁 彦夫
1
,
西沢 護
1,2
,
塚田 隆憲
1
1順大・消化器内科
2千葉県がんセンター・診断部
pp.510-516
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205397
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成書にとり扱われている食道疾患のX線像をみると,1930〜1940年代は主として,悪性腫瘍,憩室,良性腫瘍,奇形などの頻度が多い.1950年代になると脈管系による圧迫像,食道の偏位,静脈瘤,筋腫,炎症などがとり入れられた.1970年代に入ると,二重造影像を使った悪性腫瘍の診断(御厨)がクローズアップされ,これが食道早期癌の発見に密着した、
食道X線検査法をみても,初めはほとんどが充盈像だけで,精密検査には粘膜像がつけ加えられた,しかし現在では,スクリーニングにも,精密検査にも,二重造影法が欠かせないものになっている.
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