Japanese
English
今月の主題 早期食道癌の問題点
序説
早期食道癌の分類に思う
Introduction
白壁 彦夫
1
Hikoo Shirakabe
1
1早期胃がん検診協会中央診療所
pp.1341-1342
発行日 1987年12月25日
Published Date 1987/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112848
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ここに筆をとれるようになったのは,食道疾患研究会の会長,また,先輩諸兄の積極的なご指導の御蔭である.天下に冠たる外科の先達たちが,内科系のものに進んで道をあけ,診断効果を期待された温情があったからこそである.おんぶにだっこで指導してもらった,と全く思う.診断の研究を続けた外科のパイオニアの諸氏は,内科系のものに刺激と活力を大いに与えてくれたものである.その結果が,本誌の編集になったのである.成果をご覧に入れたい.日本の外科の先達がそうであったように,早期食道癌の分類についても指導的役割を日本で担いたいと思うものである.
早期食道癌の診断は,1960年の後半から1970年の初頭にかけて今日的なものになった.始めは,smの大きなものしか見つからなかったが,次いで,大きいがmmやepが見つかるようになり,そして,今日的な診断のレールが引かれた.この間の診断の進歩は,千葉大第2外科,東北大第2外科,慶大外科,東京女子医大,国立がんセンターの諸氏の大変な努力に負うものである.
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