今月の主題 高脂血症の意味するもの
どのような時,高脂血症がみられるか
⑭酵素異常と高脂血症
齋藤 玲子
1
1東女医大・内科
pp.468-469
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205382
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我々が臨床上しばしば直面する高脂血症は主として高トリグリセライド(TG)血症と高コレステロール(TC)血症である.そして血漿リポ蛋白代謝に関係の深い酵素はLipoprotein Lipase(LPL)とLecithin:cholesterolacyltransferase(LCAT)である.前者は(図1)に示すごとく血中TGの処理機構に関与し,後者は図2にその反応機構を示したが,血漿中の非エステル型コレステロール(uc)をエステル化することにより末梢より肝へのコレステロール担送に関与している1).ここでは,高脂血症の成因に関与するこの2つの主要な酵素についてのべたいと思う.
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