今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989
全身性疾患と凝固・線溶系
高脂血症
出口 克巳
1
,
森 美貴
1
1三重大学医学部・第2内科
pp.2372-2373
発行日 1989年11月10日
Published Date 1989/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222940
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高脂血症(あるいは高リボ蛋白血症)とは血漿(血清)中に存在する脂質―コレステロール(TC),トリグリセリド(TG),燐脂質(PL),遊離脂肪酸―のうち1つ以上〔あるいは,lipoprotein(Lp)〕が正常範囲を超えた病態の総称である.
高脂血症は動脈硬化症(粥状硬化症)や動脈血栓症の危険因子の1つとして挙げられている.また,血小板,凝固・線溶因子が血栓症の発症・進展に関与することもよく知られている.脂肪酸,脂質,高脂血症と血小板機能との関係については,精力的な研究がなされており,かなり詳細な知見が得られている.
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