特集 非典型症例と類似疾患を知ってCommon Diseaseを極める
3 腹部
⑭ 消化器▶肝臓
五十嵐 紗耶
1
,
北尾 梓
1
,
小林 聡
1
Saya Igarashi
1
1金沢大学附属病院 放射線科
1Department of Radiology Kanazawa University Graduate School of Medical Sciences
キーワード:
肝細胞癌
,
肝内胆管癌
,
限局性結節性過形成
,
肝細胞腺腫
Keyword:
肝細胞癌
,
肝内胆管癌
,
限局性結節性過形成
,
肝細胞腺腫
pp.1247-1255
発行日 2023年12月5日
Published Date 2023/12/5
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000002546
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肝細胞癌は原発性肝癌の約90%を占める頻度が高い疾患である1)。B,C型ウイルスによる慢性肝炎を背景とするものが大多数であるが,アルコール性肝疾患,非アルコール性脂肪性肝疾患を背景とする症例が増加傾向にある。ワクチンの普及,抗ウイルス療法の進歩により我が国における発症は2004年をピークに減少しているが,死亡者数は,肺癌,大腸癌,胃癌,膵癌に次いで第5位を占める。最終診断は病理組織学的検査に基づくのが原則であるが,焼灼療法や塞栓療法が行われる症例など一般に画像診断をもって肝細胞癌と確定診断され,画像検査が診断の要となる。
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