今月の主題 貧血の現況
貧血の治療
治療薬としての造血ビタミン
藤岡 成徳
1
1国立東京第一病院・内科
pp.324-325
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205344
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造血に必要で,その欠乏により貧血が起こるビタミンを造血ビタミンと呼ぶ.ビタミンB12をはじめ,何種類かのビタミンが知られており,骨髄内での血球産生のそれぞれ異なる生化学的過程に関与している.不足ビタミンに特有な型の貧血や症状が起こるので,まず血算成績や症状から造血ビタミンの欠乏を推定し,できれば特定の検査で確診してから,適当なビタミンを使用することが重要である.ビタミン不足によって生じた貧血であれば,それを補充することにより,文字通り劇的に貧血や症状が改善される.しかし,造血ビタミンの有効な貧血でも,大量に投与しないと反応しない貧血もある.
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