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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅱ.薬剤別
ビタミン薬
Vitamin
瀧谷 公隆
1
Kimitaka Takitani
1
1大阪医科薬科大学医学教育センター・小児科
キーワード:
水溶性ビタミン
,
脂溶性ビタミン
,
ビタミン欠乏症
,
ビタミン過剰症
Keyword:
水溶性ビタミン
,
脂溶性ビタミン
,
ビタミン欠乏症
,
ビタミン過剰症
pp.204-207
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001213
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どのような薬か
ビタミンとは,体内の代謝に必須であり,生体内では合成することができない微量で作用する低分子物質の総称である1)。ビタミンは脂溶性ビタミン(A,D,E,K)および水溶性ビタミン(B群:B1・B2・B6・B12,C,ビオチン,葉酸,ナイアシン,パントテン酸)に大別される。わが国では,ビタミンの摂取基準が「日本人の食事摂取基準(2020年)」として策定されている。脂溶性ビタミンは,大量摂取により蓄積されるので過剰症となる。脂質吸収障害の病態では,脂溶性ビタミン欠乏症を伴うことがある。水溶性ビタミンは,尿中に排泄されやすいため過剰症を認めにくいが,欠乏症をきたしやすい。
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