小児の処置
注射—皮下・筋肉・血管
巷野 悟郎
1
1都立駒込病院・小児科
pp.258-259
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205323
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小児の診療にあたっては,母親の協力が必要であるが,同時に小児が医師に対して恐怖心を抱かないように留意することである.
ところが注射は痛みをさけることができないので,小児がひとたび注射の経験をすると,次回からは診療拒否に出てたいへんである.また診療室での泣き声は,他の小児にも不安感を与えるので,患児と医師の対立が激しくなる.このような不安・恐怖・疼痛の体験が成長期の小児にとってよかろうはずはない.
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