小児緊急室
けいれん
加藤 寿一
1
1岐阜大・小児科
pp.260-262
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205324
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
けいれんという症状は生体の特異的反応であり,いろいろの基礎疾患に随伴して起こるものであるが,しかし,けいれん症状は,多くの場合,青天の霹靂のごとく突発的に起こり,全身筋群の攣縮や口囲蒼白,チアノーゼなどの呼吸,循環不全の症状をも示し,小児のけいれんを目の前にしばしばみる小児科医でも,その処置に当惑するものである.まして家庭内で起こった場合,家族の狼狽は想像に絶するものがあり,これに対処する医師の,けいれんに対する診断ならびに適切な処置は極めて重要であるといわねばならない.小児のけいれんを診断し,それを治療する場合,以下の項目について予め調査する必要がある.
1)患児の年齢
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.