今月の主題 酸・塩基平衡異常—その日常臨床とのつながり
診断
酸・塩基平衡の検査
井川 幸雄
1
1慈恵医大・中検
pp.161-165
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205291
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検体(ヘパリン加血液)の嫌気的な取り扱い方
検体を大気にさらせばCO2ガスは失われ,さらに重炭酸塩の分解も起こる.このため,検体は注射筒内に人れ針の先をふさぎ,冷却して保存するのがよい.試験管内で保存する際は,流パラを1cmの高さにあらかじめ入れておいた試験管底に血液を注人して保存する.しかし流パラにはCO2がかなりとけるので,長時間の保存には不向きである.
ヘパリンで凝固阻止した検体は放置すると血漿と亦血球の層が分離するので,測定値前に両手掌の間で回転し,よく混和する.
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