巻頭言
酸塩基平衡について
𠮷竹 毅
1
1埼玉医科大学総合医療センター第1外科
pp.293
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900121
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私は胸部外科を専攻しています。外科領域において,手術手技の良否が予後を決定することは論をまちませんが,疾病に随伴する呼吸,循環および代謝異常の検出およびその矯正も同等な重要性をもちます。その中の一つとして酸塩基平衡異常が挙げられます。
酸塩基平衡につきましてはその概念はすでに20世紀初頭にほぼ確立し,以後,測定機器の開発により臨床一般に応用される過程を辿っていることは他の臨床測定法と同様であります。
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