Japanese
English
シンポジウム 骨肉腫の化学療法
骨肉腫に対する免疫化学療法併用の意義と問題点
Clinical Study of Immunochemotherapy for Patients with Osteosarcoma
武内 章二
1
,
赤星 義彦
1
Shoji Takeuchi
1
,
Yoshihiko Akahoshi
1
1岐阜大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Gifu University School of Medicine
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
免疫化学療法
,
immunochemotherapy
,
動脈内注入法
,
intraarterial infusion
,
細胞性免疫
,
celluar immunity
,
免疫賦活剤
,
immunopotentiator
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
免疫化学療法
,
immunochemotherapy
,
動脈内注入法
,
intraarterial infusion
,
細胞性免疫
,
celluar immunity
,
免疫賦活剤
,
immunopotentiator
pp.1293-1303
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907295
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抄録:近年,骨肉腫に対する治療は合理的な化学療法と手術との併用により,治療成績は明らかに向上してきた.しかし現時点での制癌剤は抗腫瘍性に比して免疫抑制作用が強く,化学療法に際し宿主免疫能との相関は治療上極めて重要な問題である.したがって化学療法ではつねに腫瘍,薬剤,宿主の各各からみた諸条件を総合的に考慮し,三者のclinical balanceを基本として,個々の症例に適応した免疫化学療法がとられなければならない.特に全身的副作用による免疫能の低下,ならびにadverse effectsによる転移巣の増大には細心の注意が必要である.
本稿では,骨肉腫に対する免疫化学療法からみた宿主免疫能と予後との関連について検索し,免疫化学療法の臨床的意義と問題点について検討を加えた.
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