特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
XI 感染症
4.化学療法との併用療法
化学療法剤と抗炎症剤(非ステロイド剤,消炎酵素剤)の併用
斎藤 篤
1
1慈恵医大・上田内科
pp.2024-2025
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205207
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細菌感染によって生じた炎症反応のうち,生体防御に不必要ないしはあまり必要でない反応を早期に鎮静する目的で抗炎症剤を化学療法に併用することがある.特に抗炎症作用が最も強力な副腎皮質ステロイド剤は乱用の傾向さえあり,副作用の点で臨床上重大な問題を提起している.そこで抗炎症作用は副腎皮質ステロイド剤ほどではないが,重篤な副作用も少ない非ステロイド剤ならびに消炎酵素剤が漸次臨床使用されるようになった.
ここでは化学療法剤と非ステロイド剤あるいは消炎酵素剤併用の意義,適応症などについて述べるとともに,両剤併用時にみられる2,3の問題点についてふれてみたい.
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