Japanese
English
臨床研究
胃癌のリンパ節転移に対する手術と併用化学療法の問題点
Problems on surgical treatment and adjuvant chemotherapy for the patients of gastric cancer with lymph node metastasis
安名 主
1
,
小池 秀夫
1
,
苅部 徳郎
1
,
畑山 善行
1
,
山浦 芳徳
1
,
荻原 迪彦
1
Osamu YASUNA
1
1信州大学医学部第1外科
pp.271-278
発行日 1985年2月20日
Published Date 1985/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208946
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胃癌手術成積の向上は十分な範囲におよぶリンパ節郭清の実施によるところが大きい.われわれが行つているリンパ節郭清の術式1)は大網,小網および網嚢の切除と所属リンパ節の郭清であり,早期癌には第1群並びに第2群リンパ節の郭清(R2)手術)2)を行い,進行癌にはそれらに加えて第3群リンパ節の郭清(R3手術)を行つている.しかし,リンパ節郭清にはその手技や郭清範囲などにまだ問題が残されている.
本論文では癌の占居部位によるリンパ節転移の起こり方を検索し,それに基づいたリンパ節郭清の方法を述べ,また郭清の程度による補助化学療法の効果を検討した.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.