特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
V 内分泌
5.副腎疾患の治療
副腎不全治療のポイント
井村 裕夫
1
1神戸大第3内科
pp.1754-1755
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205092
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副腎不全の治療にあたっては,まず原発性(副腎結核,特発性萎縮など)か,続発性(下垂体機能低下症,副腎皮質ステロイド長期投与後など)かを区別しておく必要がある.原発性副腎不全ではアルドステロンの分泌も障害されているため,ストレスに際して副腎クリーゼを起こしやすい.原発性と続発性の鑑別のためには,ACTH刺激試験が用いられる.
治療の主眼は不足している主要な副腎皮質ステロイド,コーチゾールを補償することにある.補償の方法と量は慢性期と,急性期すなわちクリーゼの時期とでは異なる.
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