今月の主題 内科診断の本道―病歴と身体診察情報からどこまでわかるか?
内分泌・代謝疾患
副腎不全
横田 健一
1
,
柴田 洋孝
1
1慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
pp.1588-1592
発行日 2012年9月10日
Published Date 2012/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106152
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ポイント
★副腎皮質機能低下症の診断は,全身倦怠感,易疲労感,体重減少,消化器症状などの非特異的な症状から疑うことが大切である.
★診断は,迅速ACTH負荷試験を行い,ピークの血清コルチゾール濃度が18μ/dl未満のときに確定診断される.
★Addison病の初期は,副腎予備能が残存するために,通常の検査所見では異常を認めないが,副腎機能の低下につれて低Na血症,高K血症,正球性貧血,リンパ球増加,好酸球増加などの異常を認める.
★副腎皮質機能低下症が疑われるときは,検査結果が出るのを待たずに,ただちに糖質コルチコイド補充を行うべきである.
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