特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
IV 肝・胆・膵
7.胆道疾患の治療
胆道感染症と化学療法
真下 啓明
1
1東大医科研内科
pp.1724-1725
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205078
- 有料閲覧
- 文献概要
胆嚢疾患がBergmannのいうCholecystopathieと称せられる如く,Cholrcstitis,Dyskinesie,Gallensteinの3者が互いに密接に原因となり,結果となっていることは一般に考えられているところである.胆道感染症と称する場合には胆嚢,胆管の細菌性炎症の存在を意味するのであるが,純粋な型での感染炎症の存在することも確かであり,一部は急性胆嚢炎の形をとるが,大部分は慢性胆嚢炎の形であり,その原因,結果として胆石の存在あるいはジスキネジーの存在があることが多い.したがって,化学療法の目的は炎症の制圧であるから,背景として存在する胆石あるいはジスキネジーによる症状の改善のないことは当然である.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.