今月の主題 抗生物質の使い方
内科的感染症における抗生物質の使い方
胆道感染症
牧野 勲
1
,
米田 政志
1
,
武部 和夫
1
1弘前大学医学部・第3内科
pp.2454-2455
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222148
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胆道感染症の成立には非感染性のこともありうるが,多くは細菌感染が一次的役割を演じている.したがって,その治療には抗生物質の投与を行うが,使用する抗生物質の選択には,起炎菌に対し感受性を有すること,胆汁移行性が良好であること,作用を減ずる細菌性β-lactamaseに対し安定であること,副作用の少ないことを考慮することが必要である.さらに胆道感染の背後に存在する胆汁うっ滞を正確に把握し,それに対する適切な処置を行うことが薬物効果を上げることになる.
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